VAMOS HONDA
ことわざに「名は体を表す」というのがある。
このくるまと初めて対面したとき正にそう思ったものだ。
『VAMOS』はスペイン語で「Let’s GO」の意味だが、その意味より「響き」が体を表しているというのが実感だった。
登場したのは昭和45(1970)年。
「オープンタイプのボディ」「広い荷台」「アイデアひとつで楽しく逞しくはたらく」とされる面白いトラックだった。
エンジンは「強制空冷4サイクル2気筒OHC360cc30ps/8000rpm、3.0kg-m/5500rpm」の「HONDA」らしい高回転マシンで、ミッドシップ。
足回りは「(前)マックファーソン式独立懸架、(後)ド・ディオン式半楕円板バネ式」で、ブレーキは「リーディングトレーリング」だった。
最高速度90km/hで、価格は「¥345,000(鈴鹿工場渡し現金価格)」の記録がある。
さて、このくるまこそ「百聞は一見に如かず」だと思うので、早速、登場の年に発行されたカタログからの画像をご紹介する。
登場の昭和45(1970)年はケンタッキー・フライド・チキンが名古屋にマクドナルドが銀座に、おのおの日本1号店をオープンした年。
キャノンが国産初の普通紙複写機「NP-1100」を発売。タイガー魔法瓶は電気ジャー炊飯器「炊きたて」を発売、今年50周年で、ホームページによれば発売以来この5月末までに約7000万台を生産したという。
角界では、玉の海、北の富士が横綱に昇進した年でもある。
最後になったが、パートタイム4駆にすればもっと受けたと思えて残念だが…。
改めて今風にアレンジしてくれたら…とも思ったが、ナビやドラレコなどセキュリティーの問題があるから犯罪がなくならなければ難しいか‼
(敬称略)[2020‐10]