HIACE WAGON DELUXE 

昨今の朝夕、デイサービスの送迎車が走り回っているのが目立つこともあるが、ニューファミリーの需要も多い1BOX、1.5BOX車の比率が高いのがよくわかる。

今回ご紹介する『HIACE WAGON DELUXE』はその「先駆車」⁉…ということになろうか。

簡単に言えば、バンに乗用シートを装着して9人乗りとし、内外装を少々高級化、「CORONA」用エンジンを搭載の上、足回りを柔らかくしたくるまだったが、「5局押しボタン式ラジオ」と「本格的な内外気切換式ヒーター」が標準装備だった。

当時、商用車としては滑らかなラインで4灯式の「ユニット・コンストラクション方式」のボデーが乗用タイプに生かされたと感じた。

「CORONA」用「2R型」エンジンは1500ccで70ps/5000rpm、11.5kg/2600rpmだった。

TOYOPET CORONA [1st]…Ⅰ

ちなみに、現行の「HIACE WAGON DX」と比較すると全長/全幅/全高が530/190/225mm短いから随分小さかったわけだ。  

早速、昭和42(1967)年の発売時発行と思われるカタログからの画像をご紹介する。

スキー用具やファッションが時代を感じさせるあたりも懐かしくご覧頂けたらと思うが、この3年前にスキーを始めた小生が使ったストックは合竹製だった。

実に懐かしい。

さて、その昭和42(1967)年は、我が国初の深夜放送「オールナイトニッポン」や「JET STREAM」が放送開始された年。

ユニバーシアード東京大会が開催され小生は神和住のテニスを観戦、シングルス銀の記憶だ。

最後に、「先駆車」の果たした役割は大きい…と、真に思うところだ。

(敬称略)[2020‐9]

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