PRINCE SKYLINE [2nd]

小生がこのくるまと初めて対面した時のいわゆる第一印象は「大変身」の一語に集約される。

当時のプリンス流に表現すれば「高級乗用車から高級小型乗用車=高級ファミリーカー」という訳だ。

昭和38(1963)年誕生のこのくるまの開発コンセプトは「取り扱いがらく… 手間がかからない… すべてに高級な商品水準を保ち 使いこむほど車のよさがにじみでてくる。こうしたファミリーカーの条件をそのまま実現させた」としている。

「<乗りっぱなしで手入れのいらない車>

洗車とせいぜい水とガソリンを補給してください。」

言わば、メインテナンスフリーの先駆けだった。

自分では買えっこない初代の4灯式が大好きだった小生としては少々がっかりのモデルチェンジだったが、当時の手のかかる小型自家用車オーナーにとっては良いくるまだっただろう。

詳細にご覧いただけるようカタログからの画像をご紹介するのでお楽しみいただきたいが、このカタログは誕生2年後の昭和40(1965)年の発行と思われるので、前年のレース対応用の「GT」は既に完成していて「ポルシェ904」と互角の戦いをして2位の成績を残していた。その後スカイラインのイメージを確立させることになる市販型「GT」がこの年に登場することになる。

まさに、羊の皮をかぶった「<プレーンな造形美>」の狼!?ということだったが、別途ご紹介する。

ユーモアが感じられる表現もある。

水着が時代を感じる。

誕生の昭和38(1963)年に第1回日本グランプリが開催されたが、ここでプリンスが惨敗したことが「GT」誕生のきっかけになったという。

「スカG神話」の始まりだ。

他方、人気のザ・ビートルズが「Please Please Me」を発売した年でもあった。

(敬称略)

[2019-8改]

PRINCE SKYLINE [2nd]” に対して1件のコメントがあります。

  1. 加藤寛教 より:

    プリンス自動車の2代目ある、プリンススカイラインのフルモデルチェンジ。ボディサイズをコンパクト化し、ボディタイプは、4ドアセダンの1500デラックスのみ。オーバーライダー、サイドガードモールやラジオ、ヒーター、シガーライターを省略した、1500スタンダード追加。1500デラックスをベースにした、ロングノーズの6気筒エンジンである、2000GT追加。ワゴンタイプの1500エステート追加。オーバーライダー、サイドガードモール、フルホイールカバーを省略した、1500デラックスお得なグレードである、1500デラックスファイン追加。マイナーチェンジでは、フロントグリル&リヤコンビランプのリデザインし、フレッシュエアシステムを採用。再びマイナーチェンジで、ニッサン・プリンス・スカイラインへ。フロントグリル+リヤコンビランプのリデザインし、1500デラックスのエンジンをOHC化。

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