DATSUN SUNNY VAN 1000

もう52年も前のことだが、昭和42(1967)年春の大学入学直後に知り合った[U]という男がいた。

頭脳明晰でそこだけみたら不明晰⁉な小生とはとても釣り合いっこない彼と何故か周波数が合って、くるまの運転大好きという点で一致していたとは言えあっという間に親友の一人になっていた。

彼の実家はミシン屋さんを経営していて、営業サービス用のくるまが今回ご紹介する『DATSUN SUNNY VAN 1000』だった。

大学生と言えばバイトが付き物だが、ご多分に漏れず彼の場合も中元・歳暮の時期になると一個なにがしの数稼ぎの配達に授業そっちのけで走り回っていたのがきのうのことのようによみがえる。

中元・歳暮のバイト自体は普通のことだが、その激しい動きなども含めすべてにおいて独特でベールに包まれた男だった。

何とも不思議な引力を感じていた。

大学卒業後僅かな時間を過ごしただけで逝ってしまったが小生の中では今も生きている。

とにかく速くて小回りのきくこのくるまに頭の回転も速い彼の運転技術が相まってビックリするほど稼ぎまくっていた姿が鮮明に想い出される。

そこで、人生の先輩や同年代の皆様にも50数年前の青春!?の風景を想い出していただければと思い、僅かだが、誕生の頃(昭和41(1966)年頃)に発行されたと思われるカタログからの画像をご紹介するので記憶をたどるきっかけにしていただければ…。

ある日、クラッチディスクを交換してくれと言われ、校舎の隙間で小生が下にもぐって交換したことがあった。もう時効だと思うが、懐かしい思い出だ。

昭和41(1966)年には日本の総人口が1億人を突破。

テレビでは「ウルトラQ」が始まり、NHKの朝ドラ「おはなはん」が大人気だった。
プロ野球は巨人が南海を破っての日本シリーズV2に輝いた。

一方、日産自動車がプリンス自動車工業を吸収合併したのもこの年だったが、プリンス自動車工業がなくなることは残念で悲しかった。

(敬称略) [2019‐8]

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