HOPE STAR
社名が「ホープ」で、このくるまが『HOPE STAR』というのがごく分かりやすい。だからそもそもの社名に注目すると社訓の中に「顧客に喜ばれる製品を先取り提供すること」とあり創業者である小野定良のお人柄が見えるようだ。
昭和26(1951)年に「ホープ商會」を設立。翌昭和27(1952)年に「株式会社ホープ商會」、昭和29(1954)年「ホープ自動車株式会社」となる。
このくるまの製造販売を開始したのは「株式会社ホープ商會」に改組した昭和27(1952)年からで、「53年型」として登場した。
「それまでの大型三輪でもなく、三輪リヤカーでもない軽自動三輪車」で「日本初の本格的軽自動三輪車」(「History of HOPE 50th anniversary」より)だった。
その後の動向は別途ご紹介することにして、ここに「53年型」と「54年型」のカタログからの画像をご紹介するので特徴や仕様を含めじっくりご覧いただきたい。
表現も文字も存分に時代を感じさせてくれる。
ちなみに、製造販売開始の昭和27(1952)年は「日米安全保障条約」が発効し、「鉄腕アトム」や不二家の「ミルキー」が登場した年でもある。
(敬称略) [2019-3]
正直、初めて知ったと思う。