MAZDA D1500
我が国独特のオート3輪車による輸送の時代は1950年代中盤以降からそのデメリットも解消できる小型4輪トラックへの移行が進み始める。
東洋工業(当時)では昭和33(1958)年に「ロンパー」(1ton、1.75ton)を発売、人気は出たもののエンジンが各々「MB」型、「HB」型でいずれも3輪トラック用の「強制空冷76°V OHV4サイクル2気筒」で、小生流に言えば「4輪オート3輪」だった。
そこで昭和34(1959)年、今回ご紹介の『D1500』1.75tonが「D1100」1ton車と共に発売されることになる。
エンジンは「湿式シリンダーライナー採用4サイクル水冷直列4シリンダー1484cc60馬力」を搭載。
第6回全日本自動車ショー記念出版の「自動車ガイドブック」に掲載されたコメントを要約すれば「車体、足まわり、荷箱が強じんで、重量物、長尺品の積み荷に適し、乗り心地は乗用車なみ、車体はスマートで希望の空色。標準車と平床三方開車の2種類あり仕事の種類によって選ぶことができる」とされる。
ここにカタログからの画像をご紹介するので、先輩方とご同輩には当時を思い出していただければ幸いだ。
小生10歳頃のことだが、様々なことが懐かしく思い出される。
発売の昭和34(1959)年は、「ポパイ」のアニメが放映スタートした年。
プロ野球初天覧試合(巨人-阪神)戦で、長嶋がサヨナラホームランの快挙‼の年でもあった。
王や坂東などの大物新人登場もこの年だった。
(敬称略)
[2023ー8]