DAIHATSU TAFT GRAN 1600

「ダイハツ」は今年114周年を迎える歴史あるメーカーだが、その長い歴史の中で創立70年を迎える3年前の昭和49(1974)年、トヨタのLANDランドクルーザー、日産のPATROL、三菱のJEEPとスズキのJIMNNYとの間に位置するくるまとして発売したのが「TAFT」だ。

そして2年後の昭和51(1976)年、「充実の4輪駆動」として今回ご紹介の『TAFT GRAN 1600』がデビューする。

カタログの冒頭には「加速力。伸び。そして、山では強い登坂力。」として4輪駆動としての登坂力とハイウエイ走行などでの加速力の両立を謳っている。

エンジンはトヨタの「12R型・水冷直列4気筒4サイクルOHV」で「80ps/5200rpm12.5kg・m/3000rpm」を搭載。

トランスミッションはマニュアルの「前進4段・後退1段」、トランスファーは2段切り替え式を採用。

サスペンションは前車軸に「全浮動軸間式」、後車軸には「半浮動軸間式」を、懸架方式としては前後とも「半ダ円板バネ」を採用した。

バリエーションは「機能に徹した3タイプ5車種」として「幌ドア(6人乗り/4人乗り)」、「鋼板ドア(6人乗り/4人乗り)」、「バン(4人乗り)」が設定された。

ここにデビュー翌年の昭和52(1977)年発行のカタログからの画像をご紹介するので特徴など改めてご覧頂きたい。

デビューの昭和51(1976)年は、ロッキード事件で揺れた年。

王貞治が阪神戦で715号目の本塁打を放ちベーブルースの記録を抜いた年でもある。天皇御在位50周年記念式典が催されたことも記憶に新しい。

一方、ヤマザキナビスコが「チップスター」を発売した年でもある。

(敬称略)

 「2021-9」

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