COROLLA 1100 [1st]

 人生には「ゆとり」がほしいものだ。経済的なことや時間的なことは無論だが、何よりも「心のゆとり」が前向きな生き方の基本であろう。

 「ゆとり」の同義語は「余裕」ということになろうか。

 そこで、今回登場する『COROLLA 1100』のキャッチコピーが「プラス100ccの余裕」だったことに想い至るが、その対象が「SUNNY 1000」であったことは多くの方がご存知の事実だ。

 ところで、トヨタの代表的な乗用車の車名は「CROWN」(王冠)、「CORONA」(炎冠)、「CAMRY」(冠・かんむり)など(冠)にちなむものが多い。そして、これらの他にも頭文字が「C」の車名が多い。

 真相はわからないが「Cの名が付く車は売れる」とのジンクスにあやかったという説がある様だ。

 『COROLLA』も英語の「花冠」を意味し頭文字はやはり「C」である。

 昭和41(1966)年、「マイカー元年」と言われた年の発売だ。ティーザー・アプローチ(発表前のじらし広告などの手法)を展開。また、様々な情報からの推測だが月産3万台まで拡大できる規模(カタログ表記では、第一期工事で月産1.2万台規模)の専用工場を建設するなどの大胆だが周到に準備されたデビューだった。

 「1100cc水冷4気筒直列頭上弁式60psの「K型」エンジン」搭載の2ドアのみの「デラックス」「スペシャル」「スタンダード」3グレードでのスタートだったが、翌昭和42(1967)年に4ドアを追加した。

 その後も精力的に進化、シリーズ車種の拡大などが進められたが別途ご紹介する。

 ここでは、デビューの年に発行されたカタログからの画像を見ていただき回想していただくことにする。

 デビューの昭和41(1966)年、わが国の人口が1億人を突破した。

  「明星チャルメラ」の発売、「笑点」の放送開始もこの年だった。

 (敬称略)[2019‐6改]

COROLLA 1100 [1st]” に対して1件のコメントがあります。

  1. sukezaemon より:

    吾輩と同級生だったんだ。
    カーラジオが懐かしいね。

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