PRINCE GLORIA

所得格差?

それとも多様化なのか?

ご存知の通り、銀座を中心に世界の一流ブランドのショップやギャラリーなどが数多く進出している。一方で、リーズナブルな価格の衣料品専門店にも幅広い年齢層の客がレジに長い列をつくっている。

私などは、大好きなゴルフやドライブ(温泉と酒)にはなけなしの金をかけるが、モノによっては使えれば良しとするような偏り型…皆さんは如何だろうか?

今回取り上げた『PRINCE GLORIA』は、当時の私にとっては、今で言うところの超高級ブランドだったような記憶だ。

『PRINCE SKYLINE』を取り上げた際にご紹介した通り、「スカイライン」をベースに1.9Ⅼエンジンを搭載し、全面的にグレードアップしたのが初代『グロリア』であり、「スカイライン」誕生の2年後の昭和34(1959)年に発売された。

その1.9Ⅼエンジンは「スカイライン」の1.5Ⅼをボアアップした4気筒OHV、1862ccで80psだった。

 

写真は、プリンス自販が発行した総合カタログからのものだが、昭和35(1960)年のマイナーチェンジ後のモデル。外観上一目でわかる変更点が2灯式から国産初の4灯式になったことで益々高級感を増している。上が『グロリア』で、下は同時期にマイナーチェンジされた「スカイライン」だ。

プリンスの名が示している通り、もともと高級志向だった富士精密工業は、昭和31(1956)年の第3回モーターショーに6人乗り乗用車を試作発表している。エンジン、ボディともサイズこそ異なるが、写真での記憶では旧ソ連の「チャイカ」や中国の「紅旗」などと共通するいかにも重厚なイメージのクルマだった。その高級志向が『グロリア』を誕生させたのだろう。

少々横道にそれたが、昭和36(1961)年の更なるパワーアップなどのマイナーチェンジ後、昭和37(1962)年にスカイラインの流れから離れ、2代目として大変身を遂げることになる。

さて、初代発売の昭和34(1959)年にロンドンから羽田に初のJET旅客機が飛来し、当時のアメ車風リアフェンダーデザインのイメージが更に引き立ったような出来事だったことを想い出す。

[2018-6改]

PRINCE GLORIA” に対して1件のコメントがあります。

  1. 加藤寛教 より:

    プリンス自動車の双子の兄弟車である、中型乗用車、プリンススカイライン1500デラックスの豪華版として登場した、プリンスグロリア。’50年代のアメリカ車的な、シボレー・インパラ風のクラシックなデザインを採用。当時は、まだ日産ではなかった。プリンスの時代である、クルマだった。

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