DATSUN SUNNY TRUCK

このくるまの初代[B20]は、昭和41(1966)年に登場した[B10]系「DATSUN SUNNY 1000 2DOOR SEDAN」

[カタログ]より

をベースに、昭和42(1967)年に

[日産自動車史 1964-1973]より

[第13回東京モーターショー記念出版 自動車ガイドブック]より

発売された。

「SUNNY」の名は明るい快活な「太陽がいっぱい」のイメージからの命名で、初代「2DOOR SEDAN」発売前年の昭和40(1965)年の一般公募できめられたものだ。

応募総数約850万通だったとのことだが、昭和30年代の「三種の神器(テレビ・洗濯機・冷蔵庫)」に代わり昭和40年代にはカラーテレビ・クーラー・カーのいわゆる「3C」が「新三種の神器」と呼ばれる様になったように誰もが「くるま」を持てる時代になりつつあったことが多くの応募につながったのだろう。

500kg積み、2人乗りで、エンジンは[A10]型

[2DOOR SEDAN カタログ]より

が搭載された。

その後、昭和45(1970)年のFCで2世代目[B120]系「SEDAN」

[第18回東京モーターショー記念出版 自動車ガイドブック]より

が登場。

エンジンは[A12]型[1171㏄水冷直列4気筒OHV 68PS/6000rpm9.7kg・m/3600rpm]が搭載される。

そして、翌昭和46(1971)年に「DATSUN SUNNY TRUCK[B120]」

[第18回東京モーターショー記念出版 自動車ガイドブック]より

が発売される。

エンジンは「SEDAN」と同じ[A12]型[1171㏄水冷直列4気筒OHV 68PS/6000rpm9.7kgm/3600rpm]が搭載され、最高速度150km/hの丈夫で軽快なくるまだった。

ここに昭和51(1976)年に印刷された輸出用パンフレットをご紹介する。

赤は右ハンドル車、緑は左ハンドル車で、仕向地により対応していた。

カウボーイと日本の高速道路の行き先表示と都会のビル。

幅広い用途で活躍出来る旨をアピールしているのか。

ENGINE:[1171㏄水冷直列4気筒OHV 69HP/6000rpm(SAE)9.7m-kg/4000rpm(SAE)]。

PERFORMANCE:最高速度140km/hとなっている。

ところで、初代発売の昭和42(1967)年は、美濃部亮吉の革新都政が誕生した年。

きしくも、今年は来月投票の都知事選で、現職含め50人以上もの候補者が熱い選挙戦を展開している。

一方、ハワイ生まれ日系3世の藤猛が世界ジュニアウェルター級チャンピオンになった年でもあった。

また、公害対策基本法が公布されたのもこの年だった。

いずれも、55年以上も前の懐かしい出来事だ。

最後に、少々後に登場した「NAPS」50年排出ガス規制適合車のカタログからの画像をご紹介する。

裏表紙には、看板発注用のボディイラストが用意されている。

(敬称略)

[2024‐6]

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