DAIHATSU NEWHILINE
「ダイハツ」は今年116周年を迎える歴史あるメーカーだが、ちょうど創立55年目の昭和37(1962)年「お店繁栄の道を一直線に結ぶ新商用車」として発売された「HILINE」。
パンフレットにある通り「あすを走る商用車‼」にふさわしい乗用車ムードのフラットデッキスタイルで
[パンフレットより]
SPECも乗用車並だった。
エンジンは「1トン車中最強」の「FA型 4気筒直列水冷4サイクル頭上弁式1490cc68ps/4800rpm11.5kg‐m/3600rpm」で最高速度は100km/h。
サスペンションは「前輪……独立懸架ウイッシュボーン トーションバースプリング、後輪……半楕円プログレッシブ リーフスプリング」。
「このタイプ最初の3人乗りキャビン」だった。
そして、その後のMCを経て昭和44(1969)年に今回ご紹介の『NEWHILINE』が登場する。
「新発売」とされるパンフレットに「新時代の流通機構を考慮した余裕ある1.25トン積みトラック!」「■1トン積みトラックに見られない余裕とタフさ■トラックとは思えないざん新なスタイリング■エンジンは強力1500cc70馬力。最高速度120km/h」とある。
乗用車ムードが感じられるデザインだったが「強力なエンジン!酷使に耐える強じんなシャシー!」とあり、「4サイクル直列4気筒強制水冷1490cc70ps/5000rpm11.5m・kg/3600rpm」が搭載された。
ここに、「新発売」とされるパンフレットをご紹介するので詳細ご覧頂きたい。
最終ページ左下の「積荷品目」例に「関西だたみ」とあり、いかにも大阪発のメーカーらしいと思ったものだ。
さて、登場の昭和44(1969)年は「佐藤・ニクソン会談」で3年後の沖縄返還が表明された年。
東名高速道路全線開通、「サザエさん」放送開始の年でもあった。
(敬称略)
[2023-6]