DAIHATSU HIJET

「ダイハツ」は創業から110年以上の歴史あるメーカーだ。

その長い歴史の中でも特に小生の印象に残っているのは「MIDGET」の大活躍だが、車名の由来が示す通り《「MIDGET」に比べより高い性能を備えるクルマ》として登場したのが今回ご紹介する『HIJET』だ。

現代にもつながる長い人気の商用車だが、およそ60年前、昭和35(1960)年登場の「TRUCK」からのシリーズスタートだった。

「LIGHT-VAN」は翌昭和36(1961)年に発売された。

エンジンはいづれも「ZL型」2サイクル直列2気筒強制空冷360cc17psで最大積載量250kg、最高速度は75km/hだった。

その後の進化は別途ご紹介するが、ここに昭和37(1962)年の発行と思われるパンフレットからの画像をご紹介するのでご覧いただく。

「ビジネスとレジャーを結ぶ」…として「乗用車そのままの快適な乗り心地です」とあり、乗用車の機能美が生かされているところを強調している。

下段にある仕様のうち「最高速度67km/h」は上段にある「250キロの積荷で75キロのスピードが出せます。」や当時の「自動車ガイドブック」での確認からミスプリントと思われる。

「LIGHT-VAN」発売の昭和36(1961)年には東京都庁の時差出勤がスタート。

カラフルなマーブルチョコレートが発売された年でもあった。大好きだった。

(敬称略) 「2019-10」

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