CEDRIC VAN [1st]
女優の黒木瞳と(故)川島なお美。
その美しい容姿からは年齢を感じさせない、怪しい?魅力のお2人と同じ昭和35(1960)年に「CEDRIC」の初代30型が誕生した。
[カタログより]
この「縦目のCEDRIC」はノックダウン車「AUSTIN」の後を受け日産が新規開発した意欲作として、英国風の技術と、当時としては斬新なアメリカンスタイルでの登場だった。
エンジンは「G」型4サイクル水冷頭上弁式(ガソリン)直列4気筒1488cc71PS(5000rpm)11.5kgm(3200rpm)が搭載された。
そして、「縦目のCEDRIC VAN」
[カタログより]
も「G」型4サイクル水冷頭上弁式(ガソリン)直列4気筒1488cc71PS(5000rpm)11.5kgm(3200rpm)を搭載して登場した。
自動車ファンとしては、嬉しいかな、東武鉄道がこの年から運行した特急用車両「1720系」
[「東武博物館」にて小生撮影]
のデザインは、この「CEDRIC」の影響を受けたものだと聞いたが、確かにその雰囲気があったのを鮮明に記憶している。
さて、『「縦」の物を「横」にもしない』とは怠け者・無精者を表すたとえで・・・耳が痛い⁉が、それはさておき「縦目のCEDRIC」は、昭和37(1962)年秋には「63年型」として「横目のCEDRIC」
[カタログより]
になる。
フロントのみならずテールランプも
[カタログより]
変更し、エンジンは「H型」1900cc88psと「G型」1500cc71psが搭載され、メカについても徹底改良、より美しく、ホイールベースを延ばし居住性も向上。さらに高速安定性も向上し大きく変身した。
フロントグリルとホイールキャップに映えるエンブレム
[カタログより]
が記憶に新しい。
なんといっても我が教習車がこのくるまだったことが忘れられない。
そして今回ご紹介する『「横目」のCEDRIC 1900VAN』が登場する。
改めてカタログを見ていたら、当時初めて見た時の記憶よりも随分すっきりしていたんだと思った。
さわやかなカラーもマッチして正にさわやかな記憶だ。
(敬称略)
[2023-7]