NISSAN CARAVAN救急車
CORONA禍でもあるから救急車のサイレンを聞かない日はほとんどない昨今、あまり聞きたくない音だが、今回は昭和後半に活躍した『NISSAN CARAVAN救急車(消防庁認定〈2B型〉救急車)』をご紹介する。
ベース車「CARAVAN」の初代「VE20系」は昭和48(1973)年に登場した。
エンジンは「J16」、「J15」の2本立てだった。
昭和51(1976)年に「J16」を「NAPS(50年排ガス規制適合)」の「H20」にサイズアップする。
また、同年発売の2代目「HOMY」が姉妹車として登場する。
昭和52(1977)年の改良で「COACH」は「51年規制適合」に。
翌昭和53(1978)年にはMC、同時に「SD22」搭載のDIESEL車とHIGHROOFを追加した。
さらに昭和54(1979)年、VANは54年排ガス並びに騒音規制に適合。「J15」搭載車をサイズアップし「J16」を復活させ、COACHのGASOLINE車は53年排ガス規制適合の「Z20」に変更した。
そして、昭和55(1980)年に2代目「E23系」が誕生する。
今回ご紹介の救急車は型式が「L‐FHGE23」なので2代目ベースの車両で、消防庁(*1)認定であると共に運輸省(*2)型式認定車でもあった。
ここで、昭和57(1982)年発行のカタログをご覧頂く。
(*1)消防庁
2001年1月の省庁再編により総務省消防局になった。
(*2)運輸省
2001年1月の省庁再編により国土交通省になった。
実際には多くのOPTIONが装備されての運行だったが、40年後の現在、格段に進化した日産救急車「高規格準拠救急車PARAMEDIC」が大活躍だ。
(敬称略)
[2022‐1]