TOYOTA 1600GT
兄貴分の「TOYOTA 2000GT」
TOYOTA 2000GT
が昭和40(1965)年の東京モーターショーで鮮烈デビューし翌昭和41(1966)年に超高速耐久トライアルで連続78時間の平均速度206.18km/hをマークして高性能と耐久性を実証して昭和42(1967)年5月に市場投入された。
そして、8月に「CORONA HARDTOP 1600S」
をベースに開発した「TOYOTA 1600GT」が発売された。
特長は「●高性能・耐久力を誇るDOHC・9R型エンジン。●鋭い出足と抜群の高速性能。●万全な配慮の安全性。●スポーティな外観デザイン。」だった。
ヤマハ発動機の手になる「9R型」エンジンは「直列4気筒DOHC1600ccSOLEX(TWIN)CAB仕様110ps/6200rpm14.0kg・m/5000rpm」の高性能を誇った。
精悍なマスクに「ベラトリックス・イエロー(天空をかける星の躍動的な黄)、ソーラー・レッド(燃える太陽の赤)、プラネット・シルバー(遊星の銀)、リリー・ホワイト(百合の花の白)」のボディ何れもが秘めた力をそっとカバーしている様で大好きだった。
ここに発売の頃のカタログからの画像をご紹介するのでお楽しみ頂きたい。
〈4速と5速の2タイプが設定された〉
発売された昭和42(1967)年はGS(グループサウンズ)の時代。タイガース、テンプターズ、ゴールデンカップスなど多くのグループがデビューした年である。私も日劇ウエスタンカーニバルに当時の彼女!?と行った記憶が鮮明だ。
映画の世界、邦画では「黒部の太陽」が、洋画は007シリーズの5作目「007は二度死ぬ」が大好評だった。しかも、その作品に「TOYOTA 2000GT」が起用されたのがすごく嬉しかった。
また、都電銀座線など9系統8路線が廃止されたのもこの年。自動車増によるものだったのだろう。
一方、角界では「高見山」が大相撲初の外国人関取(十両)に昇進したのもこの年だ。
なんとも懐かしい。
(敬称略) [2021-1]