TOYOTA CENTURY [1st]

平成28(2016)年「人生100年時代」が提唱され、翌平成29(2017)年に政府は内閣総理大臣を議長として提唱者の一人であるロンドンビジネススクール教授リンダ・グラットンを有識者メンバーに含めた「人生100年時代構想会議」を開催した。

首相官邸ホームページにはこの会議の設置された「趣旨」について「人生100年時代を見据えた経済・社会システムを実現するための政策のグランドデザインに係る検討を行うため」とされている。

健康で意義ある長寿を目指したいものだ。

そこで今回は100年=1世紀=センチュリーにちなんで『CENTURY』を取り上げ、その初代と誕生の時代を振り返ることにする。

誕生は昭和42(1967)年。

豊田佐吉生誕100年の年であり、翌年が明治100年に当たることからの命名で「宇治平等院の鳳凰をシンボルマーク」

に据えた正に風格あるどっしりとしたスタイルと性能をもっての登場だった。

全長4980mm全幅1890mmの大型ボデーに150ps/5200rpm・24kgm/3600rpmを発する3000cc8気筒V型OHVの「3V型」高性能エンジンを搭載。

「4バレルキャブレター、セミトランジスター方式の点火系統」を装備し、サスペンションはフロント独立懸架に「わが国初の空気ばねを採用」するなど当時の技術の粋を結集したくるまで「A」「B」「C」「D」の4グレードが設定された。

ちなみに最高速度は170km/h(ハイグレードの「C」「D」は車両総重量の関係で160km/h)だった。

ここで昭和43(1968)年初めに発行されたカタログからの画像をご覧頂くことにする。

じっくりご覧頂けただろうか。

さて、誕生の昭和42(1967)年の日本は第2次佐藤内閣の時代。

「昭和の大宰相」と言われた吉田茂が逝って戦後初の国葬。その後、戦後政治史の大舞台であった大磯の私邸が全焼してしまったのは残念だ。

世はGSの時代、この年のレコード大賞はジャッキー吉川とブルーコメッツの「ブルーシャトウ」だった。

井上忠夫(大輔)のフルートとサックスが今もよみがえる。

また、ニッポン放送の深夜番組「オールナイトニッポン」放送開始の年でもある。昭和44(1969)年から4年間人気パーソナリティーだった「カメちゃん」こと亀渕昭信が平成21(2009)年4月からのNHKの番組で復活したのは超異例だが、嬉しかった。

このくるまが誕生してから国会議員の先生方‼などが白いレースのカーテンの奥から…という感じだったが、現行のモデルはますます高級化して皇室と総理かということか。どこかの知事さんが公用車にしたいと言ったら県民の猛反対にあったようだ。

ところで、安倍前総理の公用車には「LEXUS LS600HL」も使われていたが、菅総理のお気に入りは「ALPHARD」の様だ。

最近のニュース映像には高級ワンボックス車から降りてくるVIPの姿がある一方で「TANTO」に乗る市長もいるということで、時代も変わり多様化している感がある。

話題のトランプ大統領専用車「ビースト」は超特別装備の「CADILLAC」だがGMのトラックベースだ。

(敬称略)

[2020‐11改]

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