このくるまをご紹介するには、誕生前年の昭和３９（１９６４）年開催「第１１回　東京モーターショー」に登場した「ＤＡＴＳＵＮ　ＣＯＵＰＥ　１５００」のご紹介が欠かせない。

そこで早速、貴重なパンフレットからの画像をご覧いただくことにしたい。

そう、これが原型に他ならないからだ。

そして翌昭和４０（１９６５）年、その原型、日産の表現で「宝石をカットしたような、美しい面で構成された流麗なボデー」と「ＦＡＩＲＬＡＤＹ　１６００（ＳＰ３１１）」のシャシーとエンジンをベースに豪華な内装を施し、ほぼカスタムメイドで仕上げられたのが初代『ＳＩＬＶＩＡ』という訳だ。

エンジンは高性能「Ｒ型」１６００ｃｃガソリン水冷４サイクル４シリンダーで９０ｐｓ、ミッションはポルシェタイプの４速フルシンクロを採用した。

その後の進化は別途ご案内するとして、初代誕生の昭和４０（１９６５）年を振り返ってみる。

プロ野球界では第一回ドラフト会議が開催され、青年海外協力隊は第一陣が出発。

奥村チヨがデビューした年でもある。

［２０１９-１２］