TOYOTA CARINA [1st]

朝のテレビには多くの局で星占いが登場するが、自分に都合の好い部分のみ当たることを期待しながら出掛けて行くという「乙女座」の私だ。

誕生月日により12の星座に分類された西洋占星術はなんと5000年以上もの長い歴史があるそうだ。

そこで今回は、車名が星座に由来する『CARINA』の初代初期型をご紹介する。

「カリーナ誕生の記」と題されたカタログに「ネーミング」として詳細な説明があるので要点を引用すると…

「カリーナとは、早春の南空にのぼる竜骨座のこと。この星座のα星カノープスはシリウスにつぐ全天第2の輝星で、アポロ11号が月に向かうときの道しるべとなった星。先進的な性格のこの新車にふさわしい呼び名「カリーナ」。それは、未来、飛翔、願いを意味しています。」とある。

昭和45(1970)年秋の東京モーターショーにフロアユニット共有の「CELICA」とともに大衆車と小型車の間という新しい車格として登場、その12月に同時発売された。

2、4ドアセダンでエンジンはいずれも「4気筒直列OHV」。

1400シングルキャブ86ps、1600シングルキャブ100psとツインキャブ105psの3タイプでのスタートだった。

外観上の特長は「Vシェープ」と呼ばれたボデー。4灯式ヘッドライトの外側ランプが「エクステンション・フェンダー」に囲われ、内側はグリル埋め込みという精悍なフロントビュー。リヤの「ベンチレーション排気口」と一体の縦型コンビネーションランプが斬新なイメージだった。

キャッチフレーズは「気になる男の気になる車」。

その後の精力的な進化については別途ご紹介するのでご期待頂きながら、登場時に発行されたカタログからの画像をご覧頂くことにする。

足回りは前輪が「ストラット型独立懸架方式」、後輪が「4リンクラテラルロッドつき」で前後共に「コイルスプリング」を採用、後に「足のいいやつ」のキャッチフレーズをつける自信作だった。

じっくりご覧頂けただろうか。

ところで、発売の昭和45(1970)年は初の「公害メーデー」が実施され、「公害国会」が召集されるなど先行きが心配される年だった。

一方で、東大宇宙研による初の国産人工衛星「おおすみ」の打ち上げ成功、日立製作所が「LSI」を開発するなど先行きが期待される年でもあった。

そして、植村直己・松浦輝夫がエベレスト登頂に成功した年でもあった。

 いずれも懐かしい。

(敬称略)[2019‐10改]

TOYOTA CARINA [1st]” に対して1件のコメントがあります。

  1. 加藤寛教 より:

    コロナとカローラの仲間車種である、セリカのエンジンやメカニズム等シャーシを共用した、スポーティーセダン、トヨタカリーナです。エクステリアは、直線基調のセミファストバックのラウンドシェイプを採用。ボディタイプは、2ドアセダン&4ドアセダンの2タイプ。エンジンは、1400(シングルキャブ)&1600(シングルキャブ&ツインキャブ)の3タイプ。トランスミッションは、3MT・C&4MT&2AT&3ATの4タイプ。グレードはスタンダード/デラックス/スーパーデラックス/STの4タイプ。2ドアセダン1600GT追加。マイナーチェンジで、フロントグリル+フロントバンパー&リヤコンビランプ+リヤバンパーのリデザイン、給油口は、リヤクォーターの左側に配置。トヨタカリーナのイメージキャラクターは、千葉真一さん&ナレーションは、内海賢二さん(初代後期型~4代目後期型迄)。4ドアセダン1600GTや2ドアHTシリーズ追加。再びマイナーチェンジで、2000追加。昭和50年排ガス規制適合車4ドアセダン2000TTC-V追加。再びマイナーチェンジで、ホイールベースやフロントトレッドを拡大した、ビッグカリーナと命名。1400廃止、1800追加。4ドアセダンをベースに、オペラウィンドウの付いた、トヨタカローラバンの角型リヤコンビランプやバックドアを流用した、バン追加(1400/1600)。昭和50年排ガス規制適合車&昭和51年排ガス規制適合車のTTC-Cの1600&1800&2000GT/TTC-Lの1600/TTC-Vの2000のエンジンを順次クリア。6年8カ月も生産されたトヨタカリーナでした。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です