FRONTE COUPE…Ⅰ
1960年代からとされる日本のマイカーブーム。
1970年代になると時代の変遷と共にくるまに対する要求も変化してくる。
そんな状況の中で「鈴木自工(現スズキ)」は軽自動車に2シータークーペをラインナップする。
それが今回ご紹介する『FRONTE COUPE』だ。
昭和46(1971)年の発売当初は「GX」、「GE」、「GER」の3タイプだった。
「水冷2ストローク3気筒リードバルブ付、直接給油方式(スズキCCIS)37ps」エンジン搭載の4輪独立懸架で、ジウジアーロのデザインをベースに自社で完成させたデザインでの登場だった。ボンネットやフロント・フェンダーなどにFRPを採用したのは画期的だと思ったが、当時の技術では色合わせに支障が出てスチール製に変えるようになったのは残念だった。
実は色々あって実現しなかったが、当時の小生がいずれ自分の金で買いたいと思った最初のくるまだ。
発売の昭和46(1971)年には環境庁が発足、時代の要請だったのだろう。
現代も環境について多くの課題を抱えている状況だが、本日発足の第4次安倍再改造内閣の環境相に注目の小泉進次郎が起用された。
本題に戻るが、東京銀座に「マクドナルド一号店」が開店し、日清食品が「カップヌードル」を発売したのもこの年だ。
ここで発売の頃と思われる(ポスターにもなる)カタログからの画像をご紹介するので、「ふたりだけのクーペ」の「魅力の数かず」を堪能いただきたい。
(敬称略)
[2019‐9]