TOYOPET CROWN [1st]…Ⅲ

 「TOYOPET CROWN [1st]…Ⅰ」でご紹介した初代「RS型」。当初の心配をよそにタクシー向けにも好評を受け、リスク対策としてタクシー向けに準備した「トヨペット・マスター」も不要となり、初代発売の年、昭和30(1955)年に早速自家用向けにデラックス「RSD型」を追加した経緯はその際にもご案内の通りだが、そのデラックス「RSD」の詳細は「同…Ⅱ」でご紹介している。

そして『クラウン』のその後は、翌昭和31(1956)年以降からのパワーアップやマイナーチェンジの後スタンダード「RS20型」とデラックス「RS21型」を経て昭和35(1960)年には1900デラックス「RS31型」が登場。「トヨグライド」装着車も追加、翌年にはスタンダードにも1900「RS30型」を追加するなど大きく進化していく。

…で、ここにそのスタンダード「TOYOPET CROWN 1900」のカタログからの画像をご紹介するので想い出していただければ嬉しい。

 表面に出る部分ではメッキのバンパーが懐かしい。

 電話番号と共に時代を映す価格だ。

 このスタンダード1900が追加された昭和36(1961)年は、かつて豊田喜一郎が訪れ、自動車社会を見て国産乗用車の独自開発製造に情熱を燃やすに至った自動車先進国アメリカでケネディが大統領に就任した年。

 一方、流行語は「巨人、大鵬、卵焼き」。

 また、先頃「立体商標」に登録されたキッコーマンの「しょうゆ卓上びん」が登場した年でもある。

(敬称略)

[2019‐7]

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