SPRINTER 1200

別途ご紹介している昭和43(1968)年誕生の初代「COROLLA SPRINTER」。

[カタログからの「SL」]

セダンに満足できないユーザー層に好評を博した。

その昭和44(1969)年マイナーチェンジ版が今回ご紹介する『SPRINTER 1200』だ。

「トヨタ自動車 75年史」はじめ様々な資料では「COROLLA SPRINTER」から独立して「SPRINTER」になったのは昭和45年(1970)年からの2世代目以降とされているが、その前年昭和44(1969)年発行のカタログに既に「COROLLA」の文字が無い。

ただ、画像を見るとフロントフェンダーには「COROLLA」の文字、グリル中央のエンブレムとステアリングホイールの中央は「COROLLAのCマーク」そのもの。

よって小生はこのくるまを1.5世代目と理解している。

そのカタログの冒頭には「ぐんと手応えをました! みがきがかかった!

《ベスト・セレクトカー》NEWスプリンター1200誕生」との表現がある。

「SPRINTER SL」、「SPRINTER DELUXE」、「SPRINTER」の3グレード。

エンジンはいずれも「3K」型が搭載され、「SL」は「ツィン・キャブ」だった。

性能は、「SL」が77PS/6600r.p.m9.6m・kg/4600r.p.mで最高速度は160km/h、「DELUXE」以下は68PS/6000r.p.m9.5m・kg/3800r.p.mで最高速度は150km/h(トヨグライドは140km/h)となっている。

カタログの最後に「PERSONAL PACK」の説明があり「パーソナルパックであなただけのスプリンターをつくりあげてください」として30数品目のオプションの中から好みで選ぶか「ヤングマン、レディー、ファミリー」の3種パックから選べるよう用意されていた。

以下にそのカタログをご紹介するので詳細ご覧頂きたい。

昭和44(1969)年は「東名高速」と「西名阪自動車道」が全線開通した年。これらのインフラ整備も時代を物語っている。

日本初のホームセンター開店の年だったのもパーソナルの時代の象徴だろうか?

この年の沢村賞は巨人の高橋一三、MVPは同じく巨人の王貞治と阪急の長池徳二だった。

(敬称略)

[2022-9]

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