TOYOTA CROWN EIGHT

独自開発の道を選択、難関を乗り越え、初代「CROWN」RS型

[小生のSKECTHBOOKより]

が誕生したのは開発開始から3年後の昭和30(1955)年で、残念ながら豊田喜一郎死去の3年後だった。

[カタログより]

その後、翌昭和31(1956)年以降からのパワーアップやマイナーチェンジの後「スタンダードRS20型」と「デラックスRS21型」を経て昭和35(1960)年には「1900デラックスRS31型」が登場。「トヨグライド」装着車も追加、昭和36(1961)年には「1900スタンダードRS30型」を追加するなど大きく進化していく。

[カタログより]

そして昭和37(1962)年、ベース車となる2代目「CROWN」RS40系

[カタログより]

が誕生する。

2代目と初めて対面したとき、初代と比べ「随分幅広く、平べったくなった」と感じたことを鮮明に記憶している。

しかし、以外にも全巾は初代前期型と僅か15mm、後期型と変わらない。

そこで、全長を比較すると同前期型より325mm、同後期型より200mm長い。同様に、全高では同前期型より65mm、同後期型より70mm低い。

どうやら、低くなったことが第一印象につながったのだろう。

「デラックス」のエンジンは「4R型」4気筒直列頭上弁式

が搭載された。

発売時の「デラックス」のカタログ冒頭に「どこ  から見てもいままでの国産車の概念を大きく打ち破った最高級乗用車です。もちろんこの画期的なニュー・モデルには、1955年以来8年間、つねに最高の信頼をかちえてきたトヨペット・クラウンの輝かしい伝統と技術がうけつがれ、開花しています。」とあり、自信のほどを窺わせるものだった。

そして2年後の昭和39(1964)年、今回ご紹介の『CROWN EIGHT』が発売される。

従来、ほぼ欧米車に独占されていた法人、ハイヤー向けに開発されたものだ。

「A」、「B」、「C」の3タイプで、いずれもエンジンはアルミ合金製「2600cc8気筒90°V型頭上弁式」(115ps/5000rpm、20kg・m/3000rpm)が搭載された。

トランスミッションは「A」=4MTフロア、「B」=TOYOGLIDE2段コラム、「C」=3MT・OD付コラムが設定され、最高速度は150km/hだった。

サスペンションは、(前)トーションバー式・独立懸架・コイルばね、(後)トレーリング・リンク・コイルばねが採用された。

ここに、カタログからの画像をご覧いただくので是非当時を想い出して頂きたい。

60年近く前の高級車は如何だったろうか?

ベースになった「CROWN」は初代の誕生から65年以上経ている現在でもトヨタを代表する車として君臨しているからすごい。

ところで、「EIGHT」発売の昭和39(1964)年を思い出すとき、何といっても外せないのは「東京OLYMPIC」だ。

今、正に「北京五輪」の真っ最中だが、スポーツは良いものだ。

ザ・ビートルズがアルバム「A Hard Day’s Night」を発売したのもこの年だが、彼らのファンは多かった。

スポーツ同様音楽も良いものだ。

(敬称略)

[2022‐2]

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