NISSAN LAUREL [2nd]

全く予期しなかったCOVID-19の猛威でOLYMPIC開催の可否が議論される日々だがどうするのか気になるところだ。

OLYMPICと言えば、古代ギリシャからの勝利と栄光のシンボルとしての「月桂冠」。

たまたま先程ゴールした「第76回 びわ湖毎日マラソン」で日本新記録の勝者「鈴木健吾」にも「月桂冠」が冠された。

実は「第1回全日本自動車ショウ」から使用されているショウマークの木製車輪を転がしている男の頭上にも「月桂冠」。

<第1回全日本自動車ショウ出品者カタログ(復刻版)表紙からのショウマーク>

そこで今回は、その「月桂冠」に由来する『NISSAN LAUREL』の2代目をご紹介する。

初代はわが国初の「ハイオーナーセダン」として昭和43(1968)年

「4DOORSEDAN」のみの「A」「B」2タイプで登場した。

直線的で清楚なモノコックボディに「プリンス」が開発した「G15型」をサイズアップした「G18型」1800cc100psエンジンを搭載。前輪ストラット、後輪セミトレーリングタイプの独立懸架、「A」「B」とも3速コラム、4速フロアとフルオートマチックが設定され、最高速度は165km/h(オートマは160km/h)。高速走行時代にマッチする性能を誇っていた。

2年後の昭和45(1970)年に「G20型」2000ccを含む「HARDTOP」を追加、「SEDAN」をマイナーチェンジし「GL」を追加した。

そして昭和47(1972)年、イメージを大きく変えた2代目がデビューする。

高級感を増し、幅広で流れるようなラインに精悍な顔というのが素直な印象だった。

初代からの「ハイオーナーカー」として、「ゆっくり走ろう・ゆっくり生きよう」のキャッチコピーにふさわしいデザインと性能だと感じたことを想い出す。

「4DOORSEDAN」と「2DOORHARDTOP」の2本立てでエンジンは従来からの4気筒「G18型」、「G20型」に加え定評の6気筒2000cc「L20型」が投入されるなどツインを含む5タイプ、初代と比較してバリエーションが大幅に拡大されての登場だった。

中でも「L20型」SUツイン装着の「2000GX-6」と「2000SGX」は「ハイオクガソリン」使用で130ps/6000rpm、「レギュラーガソリン」でも125ps/6000rpmの実力。

ちなみに「ハイオクガソリン」の響きが時代を感じる。

ここにデビューの頃の発行と思われるカタログからの画像をご覧頂く。

その後、翌昭和48(1973)年「L26型」2600ccが追加され、さらに昭和50(1975)年には2800ccにサイズアップされるなど進化して昭和52(1977)年登場の3代目に引き継がれた。

尚、2600cc以降については別途ご紹介する。

ところで、2代目デビューの昭和47(1972)年は浅間山荘事件があった年。

そう、「第20回 OLYMPICミュンヘン大会」が開催された年でもある。

一方、国労・動労・私鉄総連の交通ゼネストで通勤通学の足が奪われ車がなければ通勤出来ない経験もした。何台もの社用車でルート別に仲間を拾いながら出勤したのも今になれば懐かしい思い出だ。

中には気になる女子社員を拾えるチャンスをしっかり生かした仲間もいたかも⁉

最後に、「月桂冠」とくれば日本酒を連想する酒好きもおられると思うが、「くれぐれも運転と酒は切り離す」ということで…。

(敬称略)

NISSAN LAUREL [1st]…Ⅰ

Laurel Ⅰはこちらです。

[2021-2改]

NISSAN LAUREL [2nd]” に対して1件のコメントがあります。

  1. 冨井誠一 より:

    久しぶりに拝読しました。
    「ハイオーナーカー」でしたか。
    給料3・4万円のころだったかな?
    乗れるわけないよね。

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