SUBARU R-2 [1st]…I
気持ちは若いが、歳のせいか?時のたつのが速い。ついこの間新年を迎えたと思ったらあっという間に1月が終わり、もう2月だ。
??2(2020)年の東京オリンピック・パラリンピックだってあっという間に近づいて来ている。
そこで今回は、「2」にちなんで『SUBARU R‐2』をご紹介する。
「SUBARU 360」の後を継ぐ「2代目」であることからの命名だという。
軽乗用車の市場をリードしてきた「SUBARU 360」も後発の強力なライバルの台頭でモデルチェンジすることになった。ちなみに去年はその「SUBARU 360」発売60周年に当たる年だった。
「SUBARU 360」で実績を積んだ空冷2サイクル2気筒360ccエンジンをベースに、アルミ合金を採用するなど30psにパワーアップ、RRを引き継いだ。そしてボディデザインを変更することで大幅にイメージチェンジした。
フォルムはヨーロッパ調、ホイールベースを120mm延ばし、室内スペースも拡大して昭和44(1969)年に「ハード・ミニ」として発売された。
発売1ヶ月でなんと2万5000台以上を販売したと聞いたが、軽乗用車の市場を一気に広げた功績は大きい。偶然と私のこじつけだが、「2」のつくデーターが多いくるまだ。
乗用系の主な流れを追うと、発売翌年の昭和45(1970)年にスポーツバージョン32psの「スポーティーデラックス」、さらにソレックス装着36ps、ラジアルタイヤ標準装備の「SS」を加えるなどシリーズを拡充した。昭和46(1971)年、32psエンジンを基本に据えてパワーアップするなどマイナーチェンジ。そして、水冷を追加するなどバリエーションを拡大した。
さて、発売の昭和44(1969)年には東大安田講堂に機動隊が突入した。ガソリン価格はリッター50円位。丸善石油のテレビCMで小川ローザの「オー、モーレツ!!」が話題に…。当時は風に吹かれたスカートの上りだが、現代は税率の上りで国会論争とは皮肉な現実だ。
東名高速の全線開通もこの年。
一方、NHK大河ドラマ「天と地と」の放映開始や松竹は渥美清の「男はつらいよ」シリーズ第一作の公開もこの年。ちなみに初代のマドンナは光本幸子だった。
また、参院本会議で自衛隊法、防衛庁設置法改正案が可決したのもこの年のようだが、50年後の今、自衛隊のあり方などでこれまた国会論戦。
もう一つ、話題沸騰の角界だが、判定にビデオが導入されたのがこの年だそうだ。いろいろな意味で、伝統の世界にも合理的なところは取り入れるべきなのだろうと思う。
では、昭和40(1965)年発行のカタログからの画像を楽しんでいただきたい。
尚、水冷追加後の画像は別途ご紹介させて頂く。
見た目地味な印象だったが、技術的には優れものだったと思っている。
ところで、平成15(2003)年に登場した「R2」にはハイフンがない!?
(敬称略)[2019‐2改]